メッセージ
-ビジネスの「血液(ファイナンス)」と「骨格(法律)」を学ぶ-
経営のしっかりとした基盤づくりの新しい方法として、「血の巡りのよい健康な組織体」のためのファイナンスと、「ビジネスの足場づくりとしての法律・制度」の設計方法とを結びつけて一緒に考えましょう。ファイナンスでは、資金調達、投資政策、事業や資産の評価、コーポレートガバナンス、リスクマネジメントの最新の手法を中心に、昨今、日本企業でも生き残りのための不可欠な戦略となっている合併・買収や組織再編についても深く考えます。さらに、まったく新しい切り口で制度や法律のしくみを広い視野から理解し、環境の激変に対応してビ
ジネスの足場・土俵を設計するためには、従来の法律の勉強のような実定法の条文や判例の解釈ではなく、経済学やファイナンスの切り口をつかって「なぜそのような制度があるのか?」という視点を獲得し、それを実際の組織づくりに応用してみましょう。ファイナンスと法律の勉強というと、とかく難しそうなイメージや固いイメージが先行しますが、本学の授業では、「目から鱗が落ちる」新しい体験が連続し、いままで知らなかったわくわくするような世界の見方が広がっていくことを実感できます。
プロフィール
東京外国語大学卒。東京大学大学院法学政治学研究科修士。国連世界食糧計画(WFP)企画担当官、保険担当官、特別顧問を歴任。一橋大学商学部客員教授、青山学院大学大学院客員教授、2004年4月より多摩大学大学院教授。専門は金融、法と経済学、統合リスク管理。
主要著書
『入門先物市場』(東洋経済新報社)、『先物とオプションの世界』、『金融市場の経済学』、『ベアリング崩壊の真実』(時事新報社)等。