教員紹介

徳岡 晃一郎

(Tokuoka Koichiro)

職名 特任教授、名誉教授
担当科目

ヒューマンリソース概論(A)、「イノベーターシップ」の実践、MBB・思いのマネジメント実践、論文演習Ⅰ~Ⅲ

教員実績

https://researchmap.jp/tokuoka


動画メッセージ

メッセージ

-「思い」を持った人材こそ知識創造の原点-
日本は今、世界がどんどんと結びついて共創するグローバルイノベーション時代のなかで次第に影が薄くなっています。もっと強いリーダー、もっと活性化した組織、もっと深く考える風土が必要です。それを阻んでいるのが短絡的な成果主義人事制度です。その問題はもう何年もの間、叫ばれてきましたがまだ一向に改善されていません。むしろ欧米流の競争原理に基づく成長至上主義の前に組織の疲弊感は高まっています。この打破のためには新しい人事とリーダーのありようを日本発で提示していかなくてはなりません。そして知識創造企業(Knowledge-creating company)に企業を転換していかねばなりません。当学では、成果主義に代わる新しい人事制度のコンセプトであるMBB(Management by Belief:思いのマネジメント)を軸にして、リーダーシップ、人事制度、組織論、コミュニケーション、企業風土、ストレスマネジメントなどを学習することで、活力あるグローバル組織を創る知恵を学びます。

大学院の授業は夕方6:30から始まります。学生のみなさんは皆、社会人、それもバリバリの働き盛りであり、仕事に追われて忙しく働いた後であるはず。にもかかわらず、みなさんが目を輝かせて現実の問題を真剣に議論し、和気あいあいと夢を語る姿に毎回、私自身勇気づけられます。
かつて私が働いていた日産はGT-RやフェアレディZやルマン24時間レースなどクルマにまつわる楽しいストーリーが豊富な会社であり、自分も30代だったころに夢を語っていた楽しさを思いださせてくれます。
またそんな良い経験や出会いが今の自分を作ってくれたわけで、多摩大学で集うみなさんにもぜひそんな場を体験してほしいと思っています。

プロフィール

日産自動車人事部、欧州日産を経て、1999年よりコミュニケーションコンサルティングでは世界最大手の米フライシュマン・ヒラードの日本法人のSVP/パートナー(株)ライフシフトCEO。人事制度、風土改革、社内コミュニケーション、レピュテーションマネジメント、リーダーシップ開発などに従事。2006年より多摩大学大学院を兼務。著書に『MBB:思いのマネジメント』(野中郁次郎教授、一條和生教授との共著)、『イノベーターシップ』など多数。東京大学教養学部国際関係論卒。英国オックスフォード大学ビジネスマネジメント修了(経営管理学修士)

主要著書

『人事異動』(新潮社)、『チームコーチングの技術』『大人の対話型勉強法』(以上ダイヤモンド社)『シャドーワーク』『世界の知で創る』『MBB:「思い」のマネジメント』『ビジネスモデルイノベーション』(以上野中郁次郎、および一條和生との共著、東洋経済新報社)
訳書『知識構築企業』(トーマス・ステュワート著、ランダムハウス講談社)、『リーダーシップ・コミュニケーション』(ボブ・メイ、アラン・エイカーソン著、ダイヤモンド社)など