開催日:2017/4/26(水)会場:富士通ラーニングメディア・品川ラーニングセンター CO☆PIT(こぴっと)

KAOSPILOT × 品川塾
「生き方としてのデザイン思考 〜デザイン思考の境界を広げる〜」

2017年4月26日、デンマークのビジネスデザインスクール KAOSPILOTの校長であるクリスター氏、プログラムディレクターのデイビッド氏を迎え、ワークショップを開催。

デザイン思考には「次」がある。

イノベーションを生み出す組織を作る上で必要なこと、それは組織の一部ではなく、全員の「人」の力を最大限に引き出すことだ。参加者全員がデザイン思考を共通言語として使えるだけでなく、生き方そのものをデザイン思考に変えることで、圧倒的な成果を生み出すことができる。

ここでの“生き方”とは、不確実で変化の早い時代の中で、多種多様な人々との共存をどのように捉え、どのような未来を創りたいのかという視点を継続的に持ち続けることで形になる。

KAOSPILOTは、デンマークの第二の都市、オーフスに位置するハイブリッド・ビジネス・デザインスクールである。

KAOSPILOTでは、学生が生き方としてのデザイン思考を見出すために、様々な「仕掛け」が用意されている。それぞれの仕掛けの背景には、人間がどのように学ぶのか、クリエイティビティをどのように捉えるのか、KAOSPILOTの哲学がある。

今回は、デザイン思考の過去、現在、未来について紐解きながら、KAOSPILOTの生き方としてのデザイン思考について学ぶ機会としてのワークショップ。

デザイン思考の次なる展開のために・・・

1)プロセスだけ追っていてもイノベーションは生まれない(目的が重要)
2)今のデザイン思考は100年前のバウハウスが源流(よりマインドの時代にふさわしいデザインの可能性を追求しよう)
3)マインドセットと態度こそすべてーデザイン思考とは生き方である


KAOSPILOTとは?

カオスパイロットはデンマークの第2の都市、オーフスに位置するハイブリッド・ビジネス・デザイン・スクール(hybrid business designschool)です。ベルリンの壁が崩壊し、不確実で混沌とした状況でもパイロットのようにナビゲートできる人材を育成することを目的に1991年に創立されました。 これまで多彩な人材を輩出し、ビジネスウィーク誌 が「世界の最高のデザイン・スクールの1つ」に選出、ファスト・カンパニー誌が「Startup Leagues Big 10」の一つに数えるなど、リーダーシップと起業家養成教育のパイオニアとして国際的に認知されています。 卒業生は800人を超え、約4割の人が新しい企業やNPOを立ち上げています。ソーシャルアントレプレナー・オブ・ ザ・イヤー、リスク・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー、 ウーマン・オブ・ザ・イヤー、ストラテジーコンサルタント・ オブ・ザ・イヤー等のデンマーク国内のアワードを受賞する卒業生も多く、また、レゴ、ヴェスタスやグルンドフォスといったデンマーク企業のほか、マイクロソフト、コペンハーゲン市政府、 オーフス大学病院、王立音楽学院など多種多様な機関とのコラボレーションを実現しています。 その活動はデンマーク国内・北欧にとどまらず、韓国、チリ、南アフリカ、カナダまで、国内外で100を超える組織と協働を広げています。


講演者プロフィール

クリスター・ヴィンダルリッツシリウス 氏(KAOSPILOT 校長)
クリスター・ヴィンダルリッツシリウス 氏(KAOSPILOT 校長)

クリスターは2009年よりカオスパイロット校長として、またCEOとして学校運営に情熱を注ぎながら、多くの若い起業家を輩出してきた実績がある。また自身の起業経験やカオスパイロットでの長年にわたる理論と実践を基に、世界各国の教育機関や企業の要請を受け、数多くのイノベーション、リーダーシップに関する講演やワークショップを展開している。特に起業家育成、リーダーシップ開発や組織開発分野においては、高い評価を得ている。スウェーデンのストックホルム・ユニバーシティ・オブ・アーツで客員教授を務める。日本の伝統文化に対する興味と関心も高く、今回の初来日では、多くの出会いを通して深いインスピレーションが得られると確信している。

デイビッド・ストークホルム 氏(KAOSPILOT プログラムディレクター)
デイビッド・ストークホルム 氏
(KAOSPILOT プログラムディレクター)

カオスパイロットで提供している多様なリーダーシップ・プログラムの一つ「クリエイティブリーダーシップ・プログラム」の共同開発者であり、プログラムディレクターである。ディビットは、プロフェッショナル・コーチとして、またリーダーシップ・トレーナーとして、人々の成長を促すことに最大の情熱を注いでいる。カオスパイロットにおいては、個人や組織に新しい命を吹き込むクリエイティブなエッジとグローバルマインドセットを育てる教育を実践しながら、更にワークショップや会議デザインなどを通して18年にわたり若い起業家を数多く育てた経験がある。

大本 綾 氏(株式会社レア 共同代表)
大本 綾 氏(株式会社レア 共同代表)

WPPグループの広告会社であるグレイワールドワイドで、大手消費材メーカーのブランド戦略、コミュニケーション開発に携わった後、デンマークのビジネスデザインスクール、KAOSPILOTに初の日本人留学生として受け入れられ、2015年6月に卒業。留学中は起業家精神とクリエイティブ・リーダーシップを中心に学び、デンマーク、イギリス、南アフリカ、日本において社会や組織開発のプロジェクトに携わる。ダイヤモンド・書籍オンラインの連載記事『幸福大国デンマークのデザイン思考』の著者。KAOSPILOTの留学経験から、クリエイティブは才能ではなく、トレーニングによって得ることができるスキルであると確信。昨年10月に株式会社Laereを設立。企業や教育機関を始め様々な組織に対してクリエイティブな人材育成と組織開発プログラムを開発・実施し好評を得ている。

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