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育て、社会システムを
変革するイノベーター

MBAルール形成戦略(Rule-Making Strategy Professional)コース創設の背景

國分 俊史

國分 俊史

多摩大学大学院 教授
MBAルール形成戦略コース長

 革新的なイノベーション、社会課題解決型事業モデルへの変革は、グローバル市場での成長には不可欠であるという認識は共有されています。しかし、既に20年近く日本から世界を変えた巨大なイノベーションは誕生していません。

 革新的な技術は得てして既存の市場のプレーヤーを無価値化したり、規制が無意味化します。しかし、既得権益の抵抗や、規制当局との議論を制することができないために市場化に失敗する例が少なくありません。社会課題解決型事業モデルも同様です。社会課題を解決するためには既存のバリューチェーンや産業構造の問題を解決する視点から新たなエコシステムを創り上げることが必要であり、変革を定着させる政策も動員していくことが不可欠です。しかし、エコシステムの改革では、関係する規制当局や利害関係者が多岐に渡り、広範なステークホルダーのマネジメントをやり切れないために頓挫してしまうのが典型的なパターンです。

 このような課題に陥ってしまう理由はルール形成戦略という戦略思考の欠落と、ルール形成戦略をやり遂げるために不可欠な組織体制の構築や戦略的な経費予算の資源配分が不十分なことに起因します。日本企業はルールに対して基本的に受け身です。「ルールは政府が作るもの」という意識であるため、ルールの変化に迅速に適応することを初動とする経営姿勢が染み込んでしまっています。結果、ルールを構想する段階から能動的に参画する意識が欠落し続けています。

 一方、欧米企業はより良い世界を形作るうえでルールは常に革新されていくものであるという前提に立ち、企業と政府の立場に関係なく、あるべきルールを議論することは責務であるという認識を持っています。このマインドセットの違いが日本企業と欧米企業の成長速度の差を生み出しています。重要なポイントはこうした思想が欧米企業だけでなく、昨今は新興国の企業にも定着している点です。特に国を挙げて2006年からイノベーション政策に取り組み始めた中国は国家自らが新時代のルール形成者を標榜していることもあり、新興企業の経営者においてもそうしたマインドが定着しています。

 日本も政府レベルで日本企業のルール形成戦略力を強化する必要性が強く認識され、2014年7月には経済産業省にルール形成戦略室が誕生したほか、2014年末には日本再興戦略においてルール形成戦略への取り組み強化が明文化されました。

 このような理由から、多摩大学大学院ではルール形成戦略を担える人材育成は不可欠かつ急務と判断し、日本で初めて、ルール形成戦略の立案ナレッジ、政策立案プロセスへの深い理解、そしてポリシーメーカーとの人的ネットワークまで得られる極めて実践的な「MBAルール形成戦略コース」を開設することにしました。

國分 俊史
多摩大学大学院 教授、ルール形成戦略研究所所長
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員、
パシフィックフォーラムCSIS シニアフェロー

早稲田大学大学院公共経営研究科修了。IT企業の経営企画、シンクタンク、A.T. カーニー プリンシパルを経て現職。社会課題起点のルール形成戦略の第一人者として通商政策の支援や政・官・民連携によるイシューエコシステム作りを様々な社会課題について推進。また、社会課題が安全保障に係るテーマであることからも、安全保障経済政策のアドバイザーとして政府の委員等も歴任。日本企業の弱みである安全保障経済政策やルール形成を切り口としたグローバル戦略の立案から世界各国のポリシーメーカーとの連携まで取り組んでいる。

書籍

『世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか』

日本にとっての「ルールメイキング戦略」の必要性を政産官学の多面的な視点から体系化した書籍、「世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか」が朝日新聞出版より刊行されました。

本書は、本研究所の客員教授陣が共同執筆したものです。各執筆者が、政産官学のそれぞれの立場での深い専門性に基づき、日本企業がルールをつくる側に思考を転じ、グローバル競争においてルールメイキング戦略(=ルール形成戦略)を能動的に構想し、実践していくための視座を提示しています。

■本書概要:

編著者: 國分俊史、福田峰之、角南篤

構成:
【第1章】なぜ今、ルールメイキング戦略なのか?(國分 俊史)
【第2章】ルールで市場を囲い込む欧米、取り残される日本(藤井 敏彦)
【第3章】企業経営における標準化とルールメイキング戦略(市川 芳明)
【第4章】経営戦略としてのルールメイキング戦略の方法論(羽生田 慶介)
【第5章】社会課題を成長機会に転じるルールメイキング戦略(國分 俊史)
【第6章】安全保障経済政策とグローバルルールメイキング(福田 峰之、國分 俊史、河本 孝志)
【第7章】科学技術外交と国際ルールメイキング(角南 篤)
【第8章】日本の政治家が世界でルールメイキング力を高めるために必要な施策(福田 峰之)
【第9章】ルールメイキング能力を担う「イノベーターシップ」(徳岡 晃一郎)
【第10章】ルールメイキング戦略を組織的に推進する「コーポレート・アフェアーズ」機能(金山 亮)
価格: 本体2,000円(+税)
ISBN: 9784023315648

▼朝日新聞出版 『世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか』

▼amazon 『世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか』

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