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ビジネス実践知探究 第2講 その2(佐藤勝彦.特任教授)2020年春学期

授業の様子

ビジネス実践知探究 第2講 その2(佐藤勝彦.特任教授)2020年春学期

2020年7月3日

授業の様子

本日の授業は、最初に「AIの時代に人間だけしかできないコト」を受講者全員で意見を述べ合うことからスタート、『知の編集工学』松岡正剛著を熟読しての共感点や相違点、感想など、参加者相互に意見や感想が出されました。 本書は2001年3月が初版で約20年前に編集された新書です。20年前に構成された編集工学理論に基づき話し合い、いわばこの先の人間の未来を予測編集するような風景となりました。
先ず、みなさんの共通点は「人間に潜む能力を再確認」したことにあります。 AIの能力では到底達しえないだろうと考えられる点で全員が一致していました。 次に、「本書の凄さ」に気づいたのです。 20年前に人間とコンピュータの社会的なポジションをまとめ(予言)している点・・・話し合いは私が考えてきた以上に人間の能力の素晴らしいと共感する舞台となっていきました。
この授業を通じて人間独特の能力を再認知したことと同時に考えさせられたのは、AIの進化は〝人生100年時代〟にもたらす、「人間の存在意義」のようなことを問われているのではないか?と考えるに至りました。それは、この先私たちが、AIに仕事を奪われず、あるいは共存して生き残れるのか?という視点でも議論をする必要があるのではないか、未来への問いでもあるように感じました。
やはり、人間は今までの体験を活かせる「編集」という特異な能力があり、コンピュータでは不可能な感情に伴う行為ができるということ、特に私は「五感」を伴う行為、触れて感じるとか、空気を読む、ふくらみを持つ、間(ま)にコンピュータには超えられない部分、もしかしたら、「わざと失敗して、その後に大きな知見を得る」なんてこともできないのではないか、と考えました。
さらに、本日の第二幕・・・〝物語〟が始まりました。                                       それは、あたかも「映画監督」になっての即興性を必要とした「カット編集術」の体験です。 演習として組み合わせる映像(文字の箇条書き)の4カットが提示されました。 ①テーブルの上の手紙、②車窓を見つめる女性、③青空に飛行機雲、④会議中の男性・・・。 私は仕事柄、テレビ番組やラジオのCMの「字・絵コンテ」や編集指示のための「シナリオ」などを時々書いてきましたが、今日の授業で学んだ「物語の構造を考える」という捉え方、手法に出会いました。 それは先ず、どのような世界「舞台設定」なのか?を構造の基本におき物語が構成されていく、そこには『物語の5大要素』があって、すべては編集の「型」があるというというものです。例えば「英雄伝説」の型は、「分離・旅立ち~通過儀礼~帰還」の流れの型であることの典型で、ハリウッド映画の手法がそうであり、日本では桃太郎、そうなれば浦島太郎もその典型であると考えられるわけです。
普段、映像の撮影では「つなぎ撮り」とか「捨てカット」、さらには「アップショット」や「ワイドショット」、動きの出る「ズームイン・アウト」などなど、〝カットの切り貼り〟がその舞台の演出にかかわる大事な技法として一般的に存在します。 今回の①~④カットにそれらの技法を使えば20シーンくらいは撮影して切り貼りしなければ成り立たないと思いますが(作品の面白みが出ないので)、そのような中、プレゼンしたみなさんを拝見し、それぞれに個性的、時にロマンチック、時にダイナミックな発想、思考をもって物語の構造をまとめており、特に映像にかかわることのない異業種のみなさんと察していましたが、この編集技法に果敢に攻め、自分の発想(経験知?)でみるみるとアイディアを引き出していった様子に〝さすが!〟とあらためて大学院で学んでいる姿勢に熱い志を感じました。
次回のテーマは「自分のヒーローズ・ジャーニー」です。自分を見つめ、内側から語ることは難題かもしれません。 第3講がどんなストーリーになるか、次回、はたして自分がみなさんと同レベルで自分を語れるか否か、今から緊張してドキドキ、でもワクワクもすこしだけ・・・もうすでに「自分の物語」は始まっているのです。

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