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カルチャーベースマネジメント 第1講(徳岡晃一郎教授)2019年度 秋学期

授業の様子

カルチャーベースマネジメント 第1講(徳岡晃一郎教授)2019年度 秋学期

2019年9月27日

授業の様子

本日はカルチャーベースマネジメントの第1講である。秋季の徳岡教授の最初の授業となる。人気講義のため本日も多くの受講生が集まっている。さて、授業開始である。
 まずは“組織文化”というキーワードから思い浮かべるイメージを、受講生から丁寧にヒアリングし講義にエンジンをかけていく。様々なイメージを受講生は各々発する。そこで徳岡教授は「文化を代表するようなボキャブラリーを伴ってコンセプトを豊かに紡ぎ、語れなければメッセージは伝わらない」と言う。既にカルチャーベースマネジメントの鍛錬が始まっている。
続いて組織文化研究の概観である。1970年代の日米自動車摩擦を背景とし、エドガーシャインが企業文化研究の端緒を担ったという。ウィリアム・オオウチによる『セオリーZ』やエクセレントカンパニーの理論サマリの提示があり、近年においてはカルチャーの差異自体が差別化要因になってきている状況についてご教示頂いた。
ここで徳岡教授の講義の特色であるグループセッションが始まる。題材は「デジタルトランスフォーメーション時代の組織文化」「企業文化の強い会社における特色・メリット・課題」「自社の企業文化の特徴」である。今日も大いに盛り上がる。それは様々なバックグラウンドを持つ受講生の“知”が、“リアル”に重ね合わさるからであり、様々な新たな視点が自身にインストールされる。そのうえで徳岡教授から“問い”における重要な視点をコメントして頂けるため、学びをより深化させる構造となっている。
日本産業の根幹をなす自動車産業を例にとれば、DX時代においてUberのサービスモデルや自動運転の社会適用が可能となると、自動車産業のマーケット規模自体が5%まで縮小する試算もあるという。すなわち日本産業の危機である。そのような時代認識を各々が持ち、次世代に向けてカルチャーをどうしていくべきかの自論を持つこと自体が必要であるし、組織文化を考えるうえでも肝要であると痛感した。
さらにマッキンゼーの7Sを例にとり、ハードとソフトどちらが重要か、どちらが先かの視点でディスカッションが始まる。そこに画一的な答えはないが、企業のステージや時代の状況に応じて変化しうるものであるけれど、ベースラインとしてソフトが出発点なのかもしれないと感じた。
その後、戦略スタイルと人事戦略/人材マネジメント手法の連関を教示頂いたのち、印象的な言葉が示された。『Culture eats strategy for breakfast』である。GAFAなど時代をリードするTech企業は企業文化を最重要視し、その覇権を拡大している。経営コンサルにより構築された戦略をオペレーションに落とし込んでいた時代から既に変わってきているということである。シリコンバレーでは当然の如くCCO(Chief Culture Officer)を配置しているが、日本ではまだまだ浸透していない現状があるという。
最後に今後の講義の展望となるが、本講義においては強い企業文化を持つ企業が、複数回ゲストスピーカーとして来ていただけることとなっており、直接的に企業文化の意義や実態に触れることができる。このように、受講生にとって非常に参考になる仕掛けが満載された講義となっている。

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