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ビジネス実践知探究 第4講 その1(佐藤 勝彦教授) 2019年度 春学期

授業の様子

ビジネス実践知探究 第4講 その1(佐藤 勝彦教授) 2019年度 春学期

2019年6月10日

授業の様子

どこの学生でも行うように、私たち院生の間でも、講義の内容や学びの視点について意見交換が行われています。その意図はもちろん履修の参考ですが、それぞれがどのような意図を持って入学に至ったのか、自分の興味関心分野を強化するのか、はたまた全く異なった分野を取り入れていくのかということによっても履修項目は変わります。
医療を生業としている私にとっては、多摩大学大学院を選択していること自体が自分の専攻と異なり、あらゆる講義が興味深くまた新鮮な内容ばかりですし、いかに自分が医療以外のことに目を向けてこなかったのかと痛感しています。
 このような学生生活のなかで、佐藤教授の講義は、とても興味深いと聞いていました。しかし、どのように興味深いのかは正直言ってわかりませんでした。というのも、他の講義は「マーケティングの内容だよ」「人事関連のことだよ」と概要が伝わってくるのに対し、この講義に関しては「とにかく深い!」「感銘する」ということしか伝わってきません。そのような「謎」の部分も魅力の一つとなり、部署の定例会議の日程を全て変更し、この講義を選択できる準備を整えました。

 1〜3講は「編集工学」で、この日の課題も「英雄伝説」を探すというものでした。物語は5大要素を含め、かつ人の心に沁みこむ流れがあるということから、個別にこのストーリーを探します。各自がそれぞれ映画や物語を挙げ、そこからどのような物語の「英雄伝説」を含んでいるのかについてプレゼンしていきます。どれも一度は耳にしたことのある有名な物語が多く、前提にあったように、人の心に沁みこんでいる様が感じとれました。私は、この物語のストーリーから発展し、「危機理論」に重ね合わせてレポートしました。危機理論というのは、人が人生の中で強い精神的な衝撃を受けたあと、どのようなプロセスで復帰していくのかという過程の理論で、この英雄伝説の要素と類似していたためです。危機は誰にも訪れる可能性があり、そして誰しもが様々な社会資源を活用しながら危機を乗り越え、そしてひとまわり大きくなっていきます。ここに人の成長があり、厚みがあり、深さを増すという人生のなかでの糧が凝縮しています。

後半は、佐藤教授のビジネスのリアルストーリーから、ビジネス実践知を考えるというものでした。リアルストーリーであり、語り部がご本人であることから、とてもリアリティーがあり、迫力を感じました。そして、「このような指示が出た時、君ならどうする?」という問いには私は言葉も出ませんでした。グループで意見交換し、その後それぞれのチーム意見を発表して行きますが、この意見の共有が自身の知見を広げてくれます。というのも、学生はそれぞれ異なった分野での就業経験を有し、ご自身が同じような仕事をしている方もいれば、私のようにまったく経験のない者もいるため、多角的な意見が交わされることは固定化された模範解答だけにとどまりません。
最後には、どのような実践をされたのか、佐藤教授からお話をいただくのですが、その間も「すごく困ったんだよ」「ずっと悩んだんだよ」とご本人の苦悩の様子も伺います。「こういう時はこう解決する」という教科書通りの説明を受けただけでは、私たちも「ふーん」という思いで終わってしまうと思います。しかし、教授のリアルな言葉とその後の様子から、「英雄伝説」のプロセスを私たちが感じ、共感し、私たちのナラティブサーキットが回っていることを強く感じました。1〜3講までの編集工学の講義と打って変わって、リアルなビジネス論に突入したかと思っていたのですが、まだまだこの編集工学は続きます。
 

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