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「実践ポジティブ心理学」(三田 真美 客員教授)平成30年秋学期

授業の様子

「実践ポジティブ心理学」(三田 真美 客員教授)平成30年秋学期

2019年2月4日

授業の様子

<授業内容>
★幸福と遺伝について
人生の幸福度という視点で考えたとき、ポジティブ感情は直近の出来事に左右され、一次的なもの。
ポジティブ心理学は、成立当初ポジティブ感情に着目していたが最近ではウェルビーイングを中心にした議論に変わってきた。
性格は遺伝で決まるのか環境で決まるのか、という心理学の議論がある。
「幸せ体質」についても研究されている。
ソニアリュボミスキーは、幸せの方程式として幸せ=遺伝50%、環境10%、意図・自発的行動40% と表現した⇒意図的な行動は自分でコントロールできる部分なので個々に注目して
行動を起こすことも大切
科学的根拠としてセロトニン遺伝子、セロトニンは幸福感や気分を安定させる効果があるセロトニンを再取り込みする遺伝子が2つあり、其々に効果が長く持続するか短いかという2つの型がある。
合計4つの組合わせて、(長・長)が幸せを感じやすい遺伝子と考えられる。
(短・短)はその逆。日本人は、(長・長)が3%しかいない、アジア人はアンケートで幸せ度が低い傾向がある、特に日本・韓国。文化要因もあるが、遺伝要因も無視できない。

★「強み」について
企業のフレームワーク分析の定番でSWOT分析がある。企業の強みというのは定番として昔から使われてきた。
今回扱うのは、個人の「強み」。
強みに着目するのは、強みは自然な行動として気持ちよく実践できるので、自発的な行動に繋がりやすい。
また強みを開発するという視点も重要。
締切ギリギリの人、熟成屋さんと見方を変えて、強みを発揮していけるように促すコーチングの事例紹介。
⇒強みを使う際の注意点、レッテル張りに使わないこと。
 人間にはいろいろな可能性があるので、レッテルを張って可能性を狭めて
 しまうのはこういった分析のデメリットとして注意が必要
性格は変えられるか?という議論
行動を通じて変えていくことができる部分がある。
⇒ここでもやはり意図的な行動が重要
VIAキャラクターストレングスのセルフアセスメントをシェアして自己理解を深めるワークを実施
ギャラップのストレングスファインダーとVIAのキャラクターストレングスの違いの解説。
前者はビジネスで使うスキル、チームワークのための相互理解を重視。
後者は、徳目。ウェルビーイングのための自己理解。行動促進。
両方やっても面白いので興味のある人はどうぞ。

<受講生感想>
ポジティブ心理学の主題が、ポジティブ感情からウェルビーイングへ変遷してきているというお話は、私自身の興味の変遷とも重なり興味をもって講義を受けていました。
人にもよりますが、10代20代はポジティブ感情に注目する人が多く、年とともに視野が広がっていくということは一般的な人間の成長の姿だと思います。
ポジティブ心理学の研究者の年齢が創立時から上がってきたから?
高度成長期はイケイケどんどんで、低成長・成熟社会では、持続可能性に注目が集まったり、社会の変化と対応している面もあるかもしれません。
VIAのキャラクターストレングスは初めて受けて、非常に興味深く、今後も活用できるものだと感じています。
別の授業で渋沢栄一について学んだときに、経済と徳性の両立を目指した姿に感動し、ベンジャミンフランクリンの十三徳の話と重なりました。
徳というと宗教性、精神性の高い話で、ビジネスの世界で使いにくい印象もありますが、渋沢英一、フランクリン、あるいは、松下幸之助でも、稲盛和夫でも、高い精神性と徳の実践をビジネスと両立した方々は多く
いらっしゃるなと思います。
むしろ、徳を欠いたビジネスが世界の均衡を破壊し、持続可能性を損なう方向に加速させていると観るのが正しいようにも思います。
日本に限らず特定の宗教をベースにした徳性の獲得が困難になっているというのが現代の特徴の一つだとすると、特定の宗教と切り離した特性・精神性をビジネスのスキルに埋め込む事が必要なのかもしれません。

ポジティブ心理学研究と実践介入のうち、今回はポジティブ特性について学ぶ。
特性とはキャラクターや、行動、習慣などと表現される。
心理学では主観的ウェルビーイングは遺伝と環境それぞれ50%ずつ影響するとしている。
それは、幸せだと感じやすいかを生まれつきもっているかどうかを指す。
ディスカッションでは、自分 のパーソナリティが固定しているか、また子供のころと比べてどう変化したかを題材とし、子供のころのパーソナリティのベースは変化せず、社会・国・文化仕事 により、パーソナリティを重ねていくイメージで変化するとした。
成長とともに変わるのは行動であり、行動が変化すると性格も変化する。
つまり社会的要因などにより、行動を自ら変えるもしくは変えざるを得ない状態である。
宿題でもあるVIA調査 は24のキャラクターストレングスを測定するものである。
測定したキャラクターストレングスのうち、上位5位は自身の特徴的な強みと呼ぶ。
こういった個人の強みは注目されており、今後もその考え方は強くなることが予測される。
最後のディスカッションでは、測定された強みを活かす時の注意点、また強みの落とし穴について、自身の結果を用いて考察した。
24のストレングスは各々が過剰になると不快をもたらし、またその気持ち(思い)があっても行動に移せなければ強みとはならないのか、という意見がでた。
強みがもたらす落とし穴は、その強みのレッテルや、強みをラベリングすることで個人のパーソナリティを固定化してしまうことである。
それらに注意しながら、個人の強みを有効に用いることが、この調査をより有意義なものとする。

 

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