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「ヒューマンリソース概論」(徳岡 晃一郎 研究科長)平成30年秋学期第4講

授業の様子

「ヒューマンリソース概論」(徳岡 晃一郎 研究科長)平成30年秋学期第4講

2018年10月31日

授業の様子

「ヒューマンリソース概論」第4講 受講生の感想

今回の授業は、個人の思いを明確化することの大切さに焦点を当てた講義であった。
経営はサイエンスであるが、サイエンスという合理的な手法だけでは結果的に同じ答えになり、経営の差別化には至らない。経営にはサイエンスを超えたアートが求められている。そのためには、経営プロセスの中に「主観」を位置づける必要がある。主観とは「思い」である。経営者や社員の思いを反映した企業独自のビジョンや志を作り、そこから目標を立てて実践する。横並びの経営が起きる背景には、思いがないことが挙げられる。誰にでも考えられることには思いがなく、考えていないのと同じであるため横並びになる。思いを形にしていくことで知の創造となり、知識創造企業へと発展していく。そのような企業を経営していた人として、本田技研工業株式会社の本田宗一郎と藤澤武夫の昔のインタビューが紹介された。二人は、ビジョン、夢、仕事の意味づけに対して思いを強く語っていた。その思いは今でも本田技研工業株式会社の基本理念として受け継がれている。
思いは、個人の成長という観点においても重要である。思いは生きる力であり、人として育つために必要な要素である。思いを持てているか、思いを伝えられているかで成長に差が出てしまう。思いを持つこと、伝えることの大切さとして、2012年選抜高校野球開会式で選手宣誓を行った石巻工業高校が紹介された。東日本大震災から1年後の大会であり、石巻工業高校は被災地となった宮城県の代表である。そのような状況下で震災を通して高校生が感じた思い、被災地で生活している人たちの思いをチーム全員で考え、選手宣誓で日本全国に伝えられた。この宣誓はとても人の心に響くものであり、強い思いを感じさせるものであった。同時に成長した高校生の姿が伝わってきた。
一流を目指す人の思いについて、矢沢永吉とイチローの対談が紹介された。この対談内容を視聴した後、グループディスカッションを行って各自が気づいたことについて発表した。一流の二人に共通していることは、音楽や野球が「好き」でないといけないと考えていることであった。好きであるのは価値があることだと感じている。そのために様々な世界から刺激を取り込み、好きでいられるようにしている。取り込むことは成長したい思いであり、常に上を見続けている。決して上から目線にならず、謙虚な姿勢で絶対価値を追求している。

経営者、高校球児、一流プレイヤーの思いを知ってから、自分の思いを表すワークを行った。ワークの内容についてはグループ内で発表し、各自が様々な思いを持って多摩大学大学院に入ってきていることを改めて知る機会となった。大学院に入る前からの思いに一貫性を持って成長している人、入ってから様々な人との出会いや刺激を受けて思いに磨きがかかった人がいることを感じた。メンバーからのフィードバックや発言から気づきを得られることがコーチングであり、自分が思ったことについて考えることが自分の思いを際立たせることにつながる。

徳岡先生の授業は、多様な事例やワークをもとに授業で伝えたいことを体感させてくれる内容である。書籍を読んで理解するだけの学習とは異なり、様々な切り口で授業のテーマについて考えさせてもらえる。考える上で自分とは異なる環境で仕事をしている人たちの考え方にも触れられ、自分の考え方に幅を持たせることができる有意義な成長機会になっている。

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