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多摩大学大学院MBAとは

[多摩大学大学院MBAのコンセプト]イノベーターシップとは

[多摩大学大学院MBAのコンセプト]イノベーターシップとは

イノベーターシップ 未来を構想し、現実を変える力 多摩大学大学院MBA (MBAコース/DSBコース)のコンセプト「イノベーターシップ」について、河野龍太研究科長が解説します。

イノベーターシップとは、
マネジメント、リーダーシップを
超える第三の力である。

「イノベーターシップ」とは、もともと徳岡晃一郎前研究科長と野中郁次郎一橋大学名誉教授との議論から生まれたアイデアだ。イノベーションとリーダーシップをかけ合わせた造語である。

世界がますます複雑化し、イノベーションを継続的に起こさなければならない21世紀のビジネスリーダーには、これまでとは次元の異なる力が必要になる。そんな2人の問題意識から幾多のディスカッションの末に、イノベーターシップの原型が形作られた。

マネジメントとリーダーシップは、相互に補完しながら、人々を動機づけ、経営の目標を達成していくのに不可欠な力だ。しかし、そこはあくまでも、自社のため、自部署のために頑張るという土俵の上での話だ。

それに対して、イノベーターシップは一歩先を行く。

イノベーターシップとは、新しい世界や新しい社会を構想し、そこへ向けて自分がなすべきことを考え出し、主体的に実践していく力だ。未来を構想し、自らの手で生み出そうとする創造活動の推進力だ。単に組織の目標のために頑張るだけではないし、新しいことをすればいいというのでもない。未来のありたい姿を描いてビジネスや事業を創出していく起業家魂とも言えよう。

高性能スポーツカーの代名詞であるポルシェを飛躍させたフェリー・ポルシェ博士は、「小型で軽量、そしてエネルギー効率に優れたスポーツカー。私は自らが理想とするこうしたクルマを探したが、どこにも見つからなかった。だから自分でつくることにした」と述べた。こうしたスタンスは、テスラのイーロン・マスクも、本田宗一郎も、盛田昭夫もみな同じだ。世の中に自分があってほしいと思うものがなければ自分で生み出してしまう。

価値あるイノベーションを起こすリーダーたちはみな、新しい世の中を夢見てビジョンを掲げて、事業化していく。人々に勇気を与え、組織を束ねていく。このようなイノベーターたちの体に流れるDNAがイノベーターシップなのだ。

イノベーターシップに
必要な5つの力

イノベーターシップを築くのに必要な力とは何か?それは相互に関連する5つの力から成り立つ。

イノベーターシップに必要な5つの力

まず必要なのは、未来を構想する力、すなわち「未来構想力」である。イノベーターたちはどこへ向かって現実を変えたいのか、今の先を描き出す。そのような未来の構想は、私たちがつい頼りがちな、論理や分析、調査やベンチマークからは出てこない。技術などのシーズから始めるべきでもない。それは手段にしかすぎず、どんどん進化してしまう。それは自分の「思い」からしか出てこない。

自分がこうしたいという思いにコミットできなければ、何も動かない。今、そこにある何らかの問題を解決したいという情熱や志が出発点なのだ。

未来に向かって生きる生き方、日々の努力の問題であり、そこに向き合う真摯な挑戦や経験から学び、少しずつ未来を見出し、その輪郭をはっきりさせていくしかない。未来の構想とは、自分の生き様や経験の中から紡ぎ出す知恵なのだ。それが「実践知」である。

大きな未来の構想を掲げたビジョンであればあるほど実現への壁は当然ながら高い。
その壁を乗り越える「突破力」が欠かせない。力業で押していくだけではなく、エレガントでブレークスルーをもたらす解決策を動員することで、持続可能なしくみを構築することを目指す。腹の括り方、体力、政治力、発想力などを多面的にあの手この手で、やり抜く力が重要だ。

これら3つの推進エンジンを支えるのが「パイ(Π)型ベース」と「場づくり力」だ。
「パイ(Π)型ベース」とは、1つの専門だけではない幅広い教養も備えた知性だ。イノベーターシップが目指すのは、今の社会の現実を変えるソーシャルイノベーションであり、既存の産業の枠組みを壊して融合したり、大企業をベンチャーとつなげて新たな産業を起こしたり、学会の専門の壁をまたいで新たな知を生み出したりなど、世の中に数多ある縦割りの壁、サイロを壊すのがその真骨頂である。そのためには当然、多岐にわたる経験をし、豊かな知見を持ち、的確な判断ができる教養を備えている必要がある。

そして、大きな未来を実現する仲間を巻き込み、社外にはコミュニティをつくり、社内にはチームをつくって、メンバーをモチベートする「場づくり力」である。場づくりができなければ、知は生まれないし、大きな仕事もできない。コミュニケーション能力や楽観的思考などに支えられた、人がついていきたくなる資質とスキルが大事だ。」(「イノベーターシップ」徳岡晃一郎著、東洋経済新報社より)

あなたもぜひ、マネジメント、リーダーシップを
超える力【イノベーターシップ】を、
多摩大学大学院MBAで習得してください。

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